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photo:佐野篤

A PEOPLE CINEMA

没後20年 作家主義 相米慎二
〜アジアが見た、その映像世界


いま、作家・相米慎二が、ここにいる

映画監督・相米慎二の死去から20年。2021年2月6日〜19日、ユーロスペースにて、
「没後20年 作家主義 相米慎二〜アジアが見た、その映像世界」が開催決定。

2001年9月11日、アメリカ同時多発テロが発生。その2日前、9月9日、映画監督・相米慎二が逝った。あれから20年──。

その世界的な評価は遅れていると言われていたが、2012年にナント映画祭(フランス)、エディンバラ映画祭(イギリス)、パリシネマテーク(フランス)、2015年にはフランクフルト映画祭(ドイツ)などで、次々とレトロスペクティブが行われた。

2005年、全州(チョンジュ)映画祭(韓国)で行われた回顧上映で衝撃が流れた。
そして、2021年、アジアでの再評価の波が来る。

韓国映画「はちどり」は、本国はもちろん日本でも異例のヒットを記録。数年前には、台湾のエドワード・ヤン「牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」のリバイバルが大成功を収めた。

デジタルの時代、コロナ禍の時代、新たな映画の方法が求められている。アジア映画がもつ、荒々しさ、凶暴性。

それを考えたとき、作家・相米慎二という名前が浮かぶ。
アジアの作家、評論家がいま、相米慎二を改めて発見しようとしている。

今回の特集上映は作家・相米慎二をアジアと結ぶ端緒となる試み。

期間中には、アジアの監督らとのオンライントークを実施。 もちろん、相米映画を知る日本の関係者のトークショーも予定している。

いま、日本に相米慎二のような作家は存在しているのだろうか。

その、荒々しさ。その、深さ。その、美しさ。その、真実。

「作家主義 相米慎二」

80年代を生きた獰猛さ。
アイドル映画という枠組みを超え、その過剰なまでの演出を突き詰めた。

90年代を生きた繊細さ。
ミュージカル的な世界観、オペラ的演出の導入。自己の集大成と、新たなる変化への挑戦。

そして、2001年(21世紀)に結果として残した、たった一本の別れの挨拶。

デビュー作「翔んだカップル」から遺作「風花」までの全監督作品13作。さらに共同プロデュースを務めた「空がこんなに青いわけがない」を上映。

いま、作家・相米慎二が、ここにいる。

*本日、1月13日は相米慎二監督の誕生日になります。生きられていたら73歳でした。



「没後20年 作家主義 相米慎二 アジアが見た、その映像世界」

企画・主催 A PEOPLE CINEMA
会場・運営 ユーロスペース
特別協力 ムスタッシュ 中央映画貿易
文化庁委託事業「文化芸術収益⼒強化事業」


<上映作品>
全監督13作品+1本(共同プロデュース作品)完全上映

  • 翔んだカップル (1980年)
  • セーラー服と機関銃 (1981年)
  • ションベン・ライダー (1983年) 
  • 魚影の群れ (1983年) 
  • ラブホテル (1985年) 
  • 台風クラブ (1985年) 
  • 雪の断章 情熱 (1985年) 
  • 光る女 (1987年) 
  • 東京上空いらっしゃいませ (1990年) 
  • お引越し (1993年) 
  • 夏の庭 The Friends (1994年) 
  • あ、春 (1998年) 
  • 風花 (2001年) 
  • 空がこんなに青いわけがない (1993年) 共同プロデュース作品

2021年2月6日(土)~2月19日(金)
渋谷 ユーロスペース

※作品ごとの上映スケジュール、イベントの詳細、前売券、回数券の発売情報は、公式サイトにて随時、発表していきます。
※コロナ禍など社会状況により、やむを得ず番組編成が中止、変更になる場合があります。予めご理解いただきますようお願い申し上げます。

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